【2017】中古PCを購入しPT3で録画サーバーを組んだ話【Spinel・ロケフリ】
こんにちは。でこぼこじんです。
気を抜いたらブログ更新しなくなりますね。いかんいかん。
PT3を使ってパソコンでテレビを録画、視聴しているのだけど、メインのパソコンをずっと付けておくのはちょっとなあと思い、中古の省スペース省電源のPCを購入。さんぜんえん。
— 凸凹人(でこぼこじん) (@dekobokojin) 2017年6月25日
届き次第、録画サーバーとしてセットアップするつもり。
はよこないかなぁ。
surfaceでTVを見ながらTwitter。 引きこもりがはかどります pic.twitter.com/Pnzan4TGIt
— 凸凹人(でこぼこじん) (@dekobokojin) 2017年6月29日
えーそんなわけで今回は、
中古のPCを購入し、PT3を使ってテレビの録画サーバーに魔改造したお話です。
すこし中~上級者向けです。
我が家のTV環境
メインPCにPT3をぶっこんで録画&視聴していた
以前はメインPCにPT3を入れていたんですが、視聴や録画のためにずっと稼働させているとなると電気を喰いますし、録画中に何か重たい動作をしたりすると録画に支障が出る可能性があるし・・・ということで何とか分離したいと思っていました。
「PT3」とは・・・
一言でいえば、PC用のテレビチューナーです。
しかしながら、BaffaloやIODATAなどが発売しているPC用テレビチューナーとは少し異なります。そのその違いをお話しする前に、少しだけ地デジの仕組みをご説明します。
***通常、地デジはそのまま見ることができません。
え?テレビの電源入れれば見れんじゃーん!とお思いになるかとおもいますが、昨今のデジタル放送はコピー防止などのため暗号化されています。「コピーワンス」や「コピー10」は聞いたことある方もいると思います。
そこで、テレビやレコーダーは受信した電波を「B-CASカード」を利用して復調し、私たちが見れるようにしています。テレビの横や裏に挿入されている赤や青のカードのことです。
テレビなどの新規購入時に自分で挿す必要があるため、誰でも1度は見たことがあると思います。
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世間一般的に発売されているテレビやPC用のテレビチューナーは、そのB-CASカードが付属し、暗号化されたテレビ信号を復調し、視聴できるようにする機能を持っています。しかしながら、このPT3は純粋にテレビ信号を受信する機能しか持ち合わせていません。B-CASカードやそれを読み取るカードリーダー部も付属しないため、自分で用意する必要があります。
・・・なんでそんなメンドクサいチューナー使ってるの?という感じですが、PCで録画データを扱うことを考えるとPT3のようなチューナーはとっても便利なんです。
詳しくは「TS抜きチューナー」でggってください(適当)※ちなみにPT3は販売を終了しています。後継機の情報は今のところありません。このようなチューナーは他にもありますので、詳しくは「TS抜きチューナー」でg・・・(以下略)
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じゃあ省電力な録画専用サーバーを作ろう!
そこで、ヤフオクで中古PCを購入。
落札価格は3,000円ほど。やすい。
スペックは以下の通りです
■メーカー:NEC
■型番:Mate J MR-C
■OS:Windows10 Pro 32bit
■CPU:Intel Celeron E3400 2.60GHz
■HDD:320GB
■メモリ:2GB
ビジネス向けモデルの省スペースPC。
正直ちょっと非力なスペックなんですが、安さに惹かれ・・・
HDDがこれだと心もとないので、光学ドライブを外して無理くり2TBのHDDを追加しました。笑
録画サーバー導入後の構成
で、録画サーバー導入後の構成はこんな感じです
なんとなくSurfaceを使って、ペン入力で書いてみました。きったない図で申し訳ありません。
図の青い線はLANケーブルもしくはWi-Fi。
緑色はHDMIケーブルなどの映像ケーブルでつながっているということです。
基本的にはPT3を旧PCから移設し、視聴・録画ソフトもそのまま移動させました。
が、設定などもそのままの状態でソフトを起動させるとエラーを吐きまくりますので、Tvtest、Spinel、Bondriverなど各種ソフトの設定、設定ファイル(*.ini)内のファイルパスやIPアドレスなどを新しいPC向けに書き換える必要があります。ご注意ください。
このソフト面の設定変更が一番厄介でした。。。複雑ですからね・・・
小一時間格闘して何とか視聴・録画の環境が整いました。
PT3とスクランブル解除の負荷分散
・・・とここで疑問が湧きました。
お世辞にもハイスペックとは言えない新PCで、全てのスクランブル解除処理をさせると不安定になるのでは?という疑問です。
以前PT3関連のことを調べていた時に、
「スクランブル解除を一か所に集中させると動作が不安定になったり、エラーを吐いたりする」
と見かけたことがありました。
そこで、
録画サーバーでは録画時のみスクランブル解除処理を行い、
視聴のみのクライアントPC側にはサーバーから未解除のデータをそのまま流して、各自スクランブル解除させるほうが負荷が分散できて良さそう!
・・・と思ったのですが、あいにくカードリーダーを一つしか持ち合わせていません。
B-CASカードをネットワーク上で共有できる「BonCasLink」というソフトの出番だな!と思い導入を試みましたがうまくいかず・・・
仕方なく当面はサーバー側で全て処理させることにしました。
懸念していたスペック不足については、おおむね今のところ問題はありません。
使い方によっては少し問題が出るかもしれませんね。
録画サーバーやSpinel導入のメリット
メインPCと録画PCを分離し、エラーを回避&節電できる
マシンのスペックに左右されますが、録画中にエンコードやマシンパワーを要求するゲームなどの重たい処理を行うと、録画に一部影響が出る恐れがあります。
また、メインPCにTVチューナーを導入して予約録画をしている場合は、PCを常に起動しておくか、常時スリープなどを使う必要があります。積んでいる電源や構成にもよりますが、付けっぱなしではもちろんのこと、頻繁なオンオフでも電気を喰います。
できる限り消費電力の小さいPCをサーバーとして運用すれば、消費電力を削減することができます。
TVチューナーの無い他のPCやタブレットでもTVを見ることができる。
ここまで読んでくださった方の中で、
「え?新しいサーバーにPT3(チューナー)を移設したら、他のPCではテレビ見れなくなるのでは??」
と疑問に思った方もいらっしゃるかもしれません。
確かに物理的にはそうですね。
しかしながらそれを解決してくれるものがあります。
それが「Spinel」です。
「Spinel」とは?
Spinelとは何かを端的にお話しすると、
「TVチューナーを付けているPC以外のPCでもTVが見れる」ようになるソフトのことです。家庭内LANなど、チューナーを付けたPCと同一のネットワーク上のPCであればテレビを視聴することができます。
(クライアントPC側からネットワーク経由でサーバーPCのテレビチューナーを利用できる)たとえば、
お父さんはチューナーが挿入されているPCでプロ野球を視聴している時に、
お母さんは他のPCで違うチャンネルのドラマを見る
といったことが可能になります。不毛なチャンネル権争いともおさらばです。
※なお、同時に見られるチャンネル数はチューナーの数などに左右されます
Spinelは必須ではありませんが、何かと便利なので導入をお勧めします!
そういうわけで基本的に新しいサーバーはつけっぱなしということになりますが、テレビを見ていない時は一定時間でスリープ状態に移行するように設定してあります。
サーバーがスリープ状態でも、クライアント側からTvtest(テレビ視聴ソフト)を起動すれば、自動的に電源が入るようになっています。べんり。
またメインのパソコンやタブレットを使わず、サーバーとテレビをHDMIで繋いでテレビを見ると言うこともできます。
蛇足・たのしいたのしいニコニコ実況
・・・いやいや、テレビを見るだけならテレビ単体だけで見ればいいじゃないか、とお思いになると思いますが、僕の場合ニコニコ実況が無いとテレビを寂しく見れないっていう状態になっているので(笑)こういう方法をとっています。
ニコニコ実況を表示できるテレビや、チューナーやBDレコーダーの間に噛ませて使う「デジタルテロッパ」なる機械(下記リンク参照)もあるにはありますが、ニコニコ動画のように映像上に綺麗にコメントを流すことはできないんですよねぇ。
ニコニコ実況についてはこちら
デジタルテロッパはこちら
そんなわけでLANを通してサーバPCとつながっているパソコンからテレビを見ることができる、というのはもちろんのこと、Wi-Fiを通してノートパソコンやタブレットからもテレビが見れるようになると場所が見れるようになっています。もちろんニコニコ実況なども使用することができます
スマホ(iPhone・Android)でも視聴可。VPNを使えば外出先からも。
Windowsタブレットやパソコンの場合は、TVTestというソフトを使ってテレビを見ていますが、iPhoneやアンドロイドの場合はそのままでは視聴できません。(僕の知る限りでは)
そこで、サーバー側でテレビの映像を小さくエンコード処理し、それをLAN(Wi-Fi)に流してスマホのブラウザで視聴する、といったロケーションフリーの環境を導入しています。いわゆるストリーミングってやつですね。
詳しい設定方法はこちらのサイトを。(結構大変です。)
このロケーションフリーは家庭内ネットワークからはもちろんのこと、
VPNを使えば、外出先から家のサーバーPCに接続し、外にいながらにしてテレビを視聴することもできます。
設定にもよりますが、画質はワンセグと同等もしくはそれ以上くらいの映像なので、とりあえず見るくらいなら問題ありません。また、前述したニコニコ実況も利用できます。
そんなわけで、メインPCから録画を分離し、同じLAN上や外出先からもTV視聴ができるようになりました。やったぜ。
おわり
そんなこんなで引きこもりが更に加速しそうです()
というわけで今日は我が家のテレビ環境を紹介しました
PCでテレビを録画することや、複数台のPCなどでテレビを見る、外出時でのTV視聴などなど…に興味のある方は「TS抜きチューナー セットアップ」などでググっていただくといろいろ出てきます。
設定はものすごく面倒ですが、トライしてみると面白いかもしれません。
※以上の記事はあくまでB-CASカードを使用しての視聴方法です。B-CASを使わずTVを視聴する方法もあるようですが、絶対にやめましょう。はんざいです^q^
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