【防災】いまこそ考えたい。災害時に必要な「もの」の備えとは?
台風3号や停滞前線などの影響により
福岡や大分など九州で甚大な水害が発生しています。
今回被災された方に衷心からお見舞い申し上げます。
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東日本大震災の時もそうでしたが、
実際災害に遭ったり、その報道を映像で見たりすると
自然に対する人間の無力さをまじまじと感じさせられます。
3.11が起きた時、私は実家の庭で石油ストーブのタンクに給油をしていました。
実家は震源の福島に近いこともあり、いまだかつて経験したことのない大きな揺れでした。
命の危険を感じながら、一緒にいた祖父と二人、ただ揺れが収まるのを待つしかありませんでした。
幸い、3.11による大きな被害はありませんでしたが、
今回の九州のような水害しかり、大地震しかり、、、またいつ起こるかわかりません。
私自身、今のままでは災害時に適切な行動ができるか不安です。
そこで、私自身の防災に対する勉強の意味を込めて
「確認しておきたい災害への備え」
についてシリーズでまとめていこうと思います。
今回は「モノの備え」についてです。
災害に対する「モノ」の備え
水害や大地震など、甚大な災害が起きれば、電気・ガス・水道など、生きていくのに不可欠なライフラインが被害を受けることが予想されます。
日ごろから「生活するのに必要なモノ」を備蓄しておくことが必要です。
というわけで、大きく分けて5つ。
- 非常用食料や日用品の準備
- 防災アイテム(非常持ち出し袋)の準備
- 準備しておくアイテム一覧
- 生活用水について
- 電力確保について
この順番でまとめていきますね。
もくじ
非常用食料や日用品の準備
「日常備蓄」という考え方
従来「備蓄」というと、長期保存が出来る食品や飲料水など、普段は使わないものを買って備えるケースが大半でした。
非常用食料と言えば乾パン!と思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
こういうものを買うと「ちゃんと備えたぞ!」と達成感もありますね。
・・・しかしどうでしょう。
いつ来るか分からないとはいえ、すぐ災害が起こるわけではありません。
備えたものの、何年もタンスの肥やしになる可能性は大いにあります。
いざという時に賞味期限が切れていたのでは意味がありません。
定期的に消費して補充すればいいですが、、乾パンなんて通常時は食べませんよね。
そこで最近提唱されている考え方が「日常備蓄」です。
日ごろから利用している食料品や日用品を、あらかじめ少し多めに購入しておき、
使った分だけ補充をするというものです。
こうすることで簡単に備蓄ができます。「ローリングストック法」とも呼びます。
何日分の備蓄が必要か
何はともあれ「3日分」は確保
平成25年4月から施行された東京都「帰宅困難者対策条例」には、
「事業者は必要な3日分の水や食料などの備蓄に努めること」
と規定されています。
災害発生から最初の3日間を乗り切ることが大切ということです。
水だと「1人当たり1日3リットル」必要とされています。
これを目安として飲料水・食料を備蓄しておくとよいでしょう。
インフラが甚大な被害を受け、支援がなかなか届かないことも考えると
1週間ほど生活できるくらいの備蓄ができるとなおよいです。
防災アイテムの準備
「非常持ち出し袋」の準備
避難することになった際に、懐中電灯や携帯ラジオ、軍手や最低限の食品や貴重品など、当面必要となる最低限の生活必需品をまとめておく袋のことです。
両手が使えるリュックサックタイプがおすすめ。
25L以上入るもので、成人男性なら約15キロ、成人女性なら約10キロを目安に必要なモノを選び、詰めておきます。
通販でも買えます
なお、持ち出し袋はAmazonなどの通販でも販売されています。
山善(YAMAZEN) 非常用持ち出し袋 簡易避難セット 防災用品 避難リュック 防災グッズ30点セット 一次避難向け YBG-30
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このようなものを買って備えるのもアリです。
ただし、
「持病で薬を飲んでいるので薬やお薬手帳を入れる」とか、
「乳幼児の子供がいるため哺乳瓶を入れておく」など、
自分のライフスタイルに合わせて中身をカスタマイズする必要があります。
大切なものはまとめておく
証書、印鑑、通帳、身分証明証、家族の写真など、
重要なものはファスナー付きのビニールケースに入れておくと防水にもなります。
モノは必要最低限に。
非常用の持ち出し袋を使うということは、避難所などへ「家庭外避難」する場合です。
我が家が損傷したり、火災が発生している場合では人命を守ることが最優先です。
そんなときに沢山の荷物を持ち出すことは無理ですし、危険です。自分が生きるために必要最低限のものを用意するのが重要です。
準備しておくアイテム一覧
準備しておく備蓄品や、持ち出し袋の中身の例などは、
東京都の防災ホームページに詳しくまとめられていますので、
こちらをご覧ください。(PDFファイル)
生活用水について
水道が止まればトイレや洗い物などの「生活用水」が使えなくなり、日常生活に大きな影響が出ます。
常にバスタブに水を張っておく
可能であれば。飲料以外の生活用水として使えます。
自治体等の給水への準備
給水地点から自宅に水を運ぶ時に必要となるバケツやポリタンク。
一般的なポリタンクは18Lで、運ぶのは大変です。
車が使えれば苦労はしませんが、そうでないときは「水を運ぶこと」も考えなくてはいけません
一軒家なら、台車を用意しておくといいでしょう。
集合住宅の2F以上などの場合は、10L程度の小さめのポリタンクやバケツで。
あるいは下記のような非常用給水バッグなども便利そう。
アイリスオーヤマ 防災グッズ ウォータータンク 10リットル 【2個セット】 WAT-10L
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- 発売日: 2009/04/20
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電力確保で少しでも快適に
水と同様に、停電も生活に大きな支障がでます。
様々な製品が使用不可となりますが、一番困るのが「スマホ」ではないでしょうか。
スマホ用の小型充電器
災害時の安否確認をはじめ、救助の要請や避難情報の収集などにスマホは不可欠です。
最低でもスマホを充電できる「充電器」があるとよさそうです。
このように太陽光で充電できるものや、手回しで充電できるものがあります。
また、モバイルバッテリーを持っている人は日ごろから充電しておくのも重要です。
余力があれば家庭用発電機も。
ホンダ カセットガス使用インバータ発電機 エネポ EU9iGB
- 出版社/メーカー: 本田技研工業(HONDA)
- 発売日: 2010/05/13
- メディア: Tools & Hardware
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こちらのように、最近はカセットボンベで発電できるタイプもあります。
まとめ
事前にするべき「モノ」の備えとして
「備蓄」
→ 食料品や日用品は「日常備蓄」で。最低3日分は必要。
「防災資材」
→ 生活に最低限必要なモノを入れた「非常用持ち出し袋」を準備。
「生活用水」
→ 風呂に水を張っておく。ポリタンクやバケツ、運搬用台車など給水への備えも。
「電力」
→ 携帯用充電器など電力確保の準備もあると便利
などが挙げられそうです。
私は日常備蓄からこつこつはじめていこうと思います。
次回は「室内の備え」について書こうと思います。
ご覧いただきありがとうございました。
参考にした書籍、Webサイト:
・東京防災(東京都が発行している防災ハンドブック。都民は持っているはず。)
↑災害に対する備えや、災害時の行動、傷病者の手当ての方法など、都民以外でもかなり役立ちます。
紙の本以外にもKindle、PDF版があります。
・東京都防災ホームページ
http://www.bousai.metro.tokyo.jp/index.html
・防災タウンページ(タウンページと一緒に配布されています。)
http://www.ntt-tp.co.jp/bousai/