ADHDと依存 -何故タバコがやめられないか-
こんにちは。でこぼこじんです。
いきなりですが、僕は喫煙者です。
百害あって一利もありませんし、喫煙者への風当たりは厳しくなるし・・・
何度も禁煙にトライしてはみましたが、ことごとく失敗。
さて、今回は
「ADHDとタバコやアルコール等への依存性について」
「ADHDとニコチンの脳内作用について」
「ADHDの人は何故タバコがやめられないか」
をお話しますね。
もくじ
ADHDの人は「依存しやすい」?
すべての人にあてはまるわけではありませんが、ADHDの方は「何かに依存しやすい性質がある」場合があります。
例として
- なにかが欲しい!と思ったら後先考えず衝動買いしてしまう
- テレビやパソコンをやめるタイミングを逸して、ついつい夜更かししてしまう
- ゲームをクリアするまで続けてしまい徹夜してしまう
などなど。
僕もとても当てはまります。
欲しいと思ったら場合によっては借金してでも(!)手に入れようとしますし、
昔は夜更かしばかりでずっと昼夜逆転していました。
良く言えば(?)自分の欲求に忠実なのですが、、、自制が効かないんですよね。
「買い物依存」や「ゲーム依存」ならまだいいけれど…
タバコやアルコールとなれば話は別です。
どちらも多量に摂取すれば健康被害が生じるのは皆さんご承知の通りだと思います。
下手をすれば寿命を縮みかねませんね。
後で詳しく書きますが、今回はタバコについて採り上げます。
何故依存をしてしまうのか
1.欲求をコントロールするのが苦手だから
ADHDの方は「さまざまな欲求をコントロールするのが苦手」なことが多いです。
物欲であれば手に入れるまで、何が何でも執着します。でも手に入った途端、急に冷める。
僕の場合、「売り場では輝いて見えていた」のに、「自分のものになった瞬間に輝きを失う」ような、そんな感じです(ツタワルカナー?)
…そんなことを繰り返し、いつしかお金が無くなっていたりします。
2.「なんとかなる」「いつでもやめれる」という見通しの甘さ
また、ADHD特有の「見通しの甘さ」も密接に関係しています。
「ちょっと高いな…。でも何とかなるだろう。買っちゃえ買っちゃえ!」
と無理な買い物をして、しばらくもやし三昧になったり、、、
「タバコなんてやめようと思えばいつでもやめれるわ!(^。^)y-.。o○」
→1年後「ら、来月からやめるわ!!(;^。^)y-.。o○」
→20年後「やめられませんでしたスパー(^q^)y-.。o○」
こうなりかねません。
最初は「少しだけだし、大丈夫。」そう思っていますが、だんだんエスカレートしていきます。
自分では加減がわかっているつもりで、「これくらいなら大丈夫だろう」と思っているのですが、気が付くと戻れないほど依存しきってしまっているケースも多いです。
3.たばこが与える脳内作用によるもの
実はこれがこの記事の本旨です。ちょっと掘り下げます。
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以前ツイッターで、
「ADHDの人はタバコによって脳の働きを高めている」
という旨のリプをいただいたことがありました。
ADHDを持つ人には喫煙者が多いと聞いたことはありましたが、これは初耳でした。
気になったのでネットでリサーチ。
ADHDとタバコ ~何故タバコを止められないか~
うーむ。。調べていったら医学用語やら生物学やらわんさか出てきたぞ。
完全な文系人間にはきつい。なんとか読み込んでみる。
・・・どうやら一部のADHDの人には、たばこ依存から抜け出せなくなる要因があるようだ。
その前に少しADHDのお話を。
※この先は完全に専門外の分野のため、参考程度でお願いします。
記述に認識ミスがあったら教えてください(土下座)
ADHD発症の一因:「ドーパミンの活動低下」
すべてではありませんが、ADHDの人は一般の人に比べて「ドーパミンの活動が低下している」とされています。
ドーパミンとは脳内の神経細胞どうしを繋ぐ神経伝達物質の一つです。
「ドーパミン」
神経細胞間の情報伝達に用いられる神経伝達物質の1つ。やる気を出させ、行動のきっかけを作る神経細胞の系列においては主にこのドーパミンがはたらいている。ーパミンが適度に働いていると気分がよく、活発に生活できる。 gooヘルスケアより
詳しい仕組みは難しいので省きますが、簡単に言うと「伝達のために神経細胞から放出されたドーパミンが、目的地(ドーパミン受容体)にたどり着かずに神経細胞に戻ってしまう(再取り込み)」ため、結果としてドーパミンが十分な神経伝達を行なえず、注意力・集中力の低下などのADHDの発症にかかわっているとみられています。
ADHD当事者の3割以上の人が、この「ドーパミン活動低下タイプ(遺伝性)」であるという研究結果もあるそうです。
さて、ADHDとドーパミンの関係性がわかっていただいたところで。
「ドーパミンの分泌につながるアセチルコリン」と「ニコチン」はよく似ている
先述した神経伝達物質の一つに「アセチルコリン」というものがあります。
「アセチルコリン」
脳内で神経細胞から神経細胞へと情報を伝える神経伝達物質の一種。副交感神経や運動神経で刺激を伝達し、血管拡張、心拍数低下、消化機能亢進、発汗などを促す作用があり、また、学習、記憶、睡眠、目覚めなどに深くかかわっている。 gooヘルスケアより
このアセチルコリンが放出され、受容体とくっつくことで、脳みそが刺激されるわけです。
この際「ドーパミン」の放出も促され、やる気が出たり、集中力を向上させたりします。
これは誰の体でも普通に起きている自然なことです。
ところで、アセチルコリンとニコチンの分子構造は似ているんだそうです。
そうです。喫煙してニコチンを摂取すると、
体が勘違いしてニコチンとアセチルコリン受容体とが結びつくのだそうです。
そうして「ドーパミン」も過剰に分泌され、一時的に集中力が増したり快感を感じるわけです。
つまり
ドーパミン不足型のADHDの場合、ただでさえドーパミンの作用が減少しているわけですから、
「ニコチンによる作用(ドーパミン分泌)を一般の人より強く求めるあまりにタバコに依存してしまう人が多い」
みたい。自信はない。
まとめ
ADHDの人に「依存しやすい性質」がある原因として
・欲求のコントロールなど自制が苦手であること
・見通しの甘いこと
といったADHDの特性が関係しており、
また、たばこ(ニコチン)依存の原因として
ドーパミンが不足しがちなADHDの人が、喫煙によるニコチンの脳内作用(ドーパミン放出)を過度に求めるから
と言えそうです。
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なるほど。確かに、ドーパミンを分泌させる点では喫煙により脳みそのパフォーマンスを高めているわけですね。
しかしながら、ニコチンによる効果は一時的です。
疾患リスクも高まるおまけつきです。(+_+)
僕は今のところまだタバコを吸っていますが、やめれるものならやめたいなあ・・・(すでに意志が弱い)
禁煙は幾度となく失敗してきました(笑)
やめれる日は来るのだろうか。
さて、次回は禁煙外来に行ったけど結局禁煙失敗した話でも書きますね。。w
参考URL・文献:
・アセチルコリン - gooヘルスケア
・ドーパミン - gooヘルスケア
・なかなかやめられない「酒」と「タバコ」──脳への影響は? ──お酒とタバコは脳から嫌われて当然?|男の健康|ダイヤモンド・オンライン
・喫煙の正体 | タバコの基礎知識 | 楽しく 賢く 禁煙しよう - らくらく禁煙倶楽部
※この記事は、あくまでネット上の情報や文献等を私が読んだ上で自分なりに解釈し、まとめ、考察したものです。私はADHD当事者ではありますが、医学に関しては素人です。よってこの情報はあくまで参考程度にしていただき、何か不明点がある場合は専門家や医師にご相談ください。