禁煙外来に行ったけど禁煙失敗した話
さて、昨日はADHDと依存性、とりわけたばこ依存について書きました。
今回は、むかし僕が禁煙外来に行ったけど禁煙に失敗したお話です。
もくじ
僕がタバコを吸うようになったわけ
そもそもね、なんでタバコなんか吸うようになったんよって話です。
結論から言うと、「バイト先の先輩の勧め」でした。
私の家族には喫煙者は一人もいませんし、もともとタバコに関しては悪いイメージしかありませんでした。
そういう訳あって、おそらく一生吸うことはないだろうと思っていたんですよ。当初はね。
だから、いくら先輩の誘いとはいえ喫煙の誘いは断るはずだったんです。
しかしながら、そのときの僕はひどく酔っ払っていた。
気が大きくなっていた僕は、
「まあ少しくらい大丈夫だろう^q^ウック」
という甘い考えで吸ってしまったんですね。
少しむせましたが、意外にも「え!?おいしい・・・」
と感じてしまったのです。
これがすべての始まりでした。
その先輩の誘いがなければ、おそらく喫煙者になっていなかったと思います。
でも先輩を恨んだりはしていません。強要されたわけではなく、あくまで自分の意志で吸ったのでね。
ストレスもあり、ヘビースモーカーへ
そのバイト先というのはコンビニでした。
ADHDにとっては鬼門ともいわれるバイトですが、
周りの方がいい方ばかりで環境がよく、大学時代ずっと続けることができました。
オーナーさん元気かな・・・
ところで、コンビニ従業員の喫煙者率はとても高いように感じます。(僕の主観です)
接客業はストレスが半端ないです。
頭のおかしいお客様の理不尽なクレームなどはしょっちゅう。しばくぞ。
僕が思うに、そういった鬱憤をタバコで晴らしているのだと思います。。
当時の後輩くんは、「タバコ吸うといい接客ができるんすよ~!切れたら最悪ですけどね!」
と言っていました。笑
喫煙者になったぼくも、接客のストレスや大学生活のストレスなどでどんどん本数が増え、1日1箱以上吸ってしまうようになっていきました。
このままではいけない
タバコを吸い始めると、体力が落ちていくのをはっきりと実感します。
それがよくわかるのが階段。
すぐに息が上がってしまうんです。
以前、高尾山くらいなら普通に登れていたのに、喫煙者になってからはもう命懸け。笑
自然と階段を避けエスカレーターに。歩ける距離でもすぐバスに乗る。
そんなことしていたら更に体力が落ちるわけで・・・
更にお金もタバコ代で月1万以上は無くなるし、大学の定期検診では保健師にグチグチ文句言われるし。(これが一番腹立つ)
ほんと、「百害あって一利なし」だなと。
僕はとりあえず自分で禁煙を試みます。
自分で禁煙を試みるも…
無理だね。
もうほんと、無理だね。
持って3日です。それ以上はニコチンを欲して体が悲鳴を上げる。
私のニコチン依存は思いのほか深刻でした。
意を決して「禁煙外来」へ
もうこれ無理っすねと思った私は、お医者さんの力を借りることにしました。
とりあえずかかりつけの内科が禁煙外来やってたなと思い、受診。
しかし・・・
ぼく「禁煙外来にかかりたいでゲス!」
受付「駄目です」
ぼく「えっ」
受付「駄目です」
***********
断られました。はい。
あまりよく知らなかったのですが、実は保険診療で禁煙治療を受ける場合、ある一定の年数の喫煙歴が必要という決まりがあるらしく、タバコを吸い始めてまだ2~3年のひよっこな私は、禁煙治療を受けられないということでした。
せっかく禁煙しようと思ったのに!!!
と出鼻をくじかれた僕はどうしてもあきらめきれず、とりあえずネットでリサーチ。
基本的には先述の一定の喫煙歴がないと治療できないとのことでしたが、クリニックによっては緩いところもあるらしい。
じゃあ片っ端から電話して聞いてみようということで、近くの別のクリニックにTEL。
ぼく「もすもす?禁煙外来を受診したいんでゲスが・・・」
受付「はい。やってますよ」
ぼく「まだタバコを吸って2年ほどなんですが、大丈夫ですか?」
受付「えっ ちょ、ちょっとお待ちください・・・」
ぼく「(ああ、ここもダメか・・・)」
受付「・・・お待たせしました」
受付「大丈夫です。治療できますよ」
ぼく「ファッ!? …今すぐ行きます!!」
案外すんなり見つかりました。やったぜ。
二軒目のクリニックで禁煙治療開始
というわけで、禁煙治療開始です。
強面のお医者様の診察のあと、タバコについてのDVDを視聴。
処方薬として「チャンピックス」が服用されました。
場合によっては呼気中の一酸化炭素を調べる検査もするようですが、僕のところはありませんでした。
禁煙治療薬「チャンピックス」
普通の錠剤です。少量から初めて徐々に量を増やしていきます。
効果としては、すごーく簡単に言うと「タバコが不味くなる」ですね。
最初の1週間だか2週間は、タバコを吸いながらでok。
不味くなってそのうち吸いたくなくなる、というわけですね。
ぼくも実際タバコが不味く感じるようになり、徐々にタバコを吸わなくても大丈夫に。
そして、家の中にあったタバコ・灰皿・ライター類をすべて処分しました。
少しもったいないけど、もしものことがあったら努力がすべてパーだからね。
禁煙治療は順調に見えたが・・・
禁煙治療開始から1カ月ほど。その日は突然訪れました。
【悲報】でこぼこじん氏、たばこの欲求に負ける
はい。
失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した・・・・・・私は失敗した失敗した失敗した・・・・こんな禁煙治療は、無意味だった…(わかる人にはわかるネタ)
気が付いたらコンビニでタバコとライターを買い、店の喫煙所でタバコをふかしている自分がいました。
まとめ
結局、いまだにやめられていません。
所詮タバコが不味くなったとしても、タバコが吸いたいという欲求が無くなるわけではないんですよね。
たとえ禁煙に成功しても、タバコの欲求は死ぬまで続くと思います。(特にぼくは)
ADHDとタバコ依存については昨日の記事でも書きましたが、
僕の体に染みついているニコチン依存はかな~り根深いようです。ニコチン恐るべし。
意志も弱いんだろうなあ・・・
僕は失敗しましたが、禁煙治療で禁煙できる方ももちろんいらっしゃいますので、
禁煙したいけどなかなかうまくいかない方は考えてみてもいいと思います。
タバコを買わない分を治療代にまわせますから、マイナスになることはないはずです。
僕もそのうち再チャレンジしよう。うん。*1
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*1:禁煙治療に一度失敗しても、一定の時間がたてば保険診療で再チャレンジできます。