みんなの精神障害者手帳の申請理由とは - 手帳取得のメリット -
前回のサーベイ記事では、ADHDを持つ人で何割くらいの方が
精神障害者保健福祉手帳を取得しているかについて、記事にしました。
ちなみに私は手帳は未取得です。場合によっては取得したいと考えています。
そこで、今回は少し掘り下げて「どのような目的で手帳を取得したか」
ツイッターのアンケート機能で調査しました。
ご協力いただいた方、ありがとうございました。
アンケート結果
精神障害者保健福祉手帳を持っている方にお尋ねします。あなたはどのような理由で手帳を取得しましたか?一番近いものからお選びください🙇
— 凸凹人@ADHD (@dekobokojin) 2017年6月20日
(今思うと、少し選択肢がおおざっぱすぎたかもしれません。)
・一番多かったのは「福祉的就労のため」
・次に「経済的な理由」
・「医師からの勧め」は少ない
という結果になりました。
個人的には経済的な理由のほうが多いのではないかと思っていましたが、就労のほうが上回りました。少し意外。
しかしながら「障害者枠」と聞くと、いわゆる身体障害の方が多く雇用されているイメージですよね。
精神障害の人が障害者枠で働くのはなかなか狭き門とされているようです。
確かに企業側からしたらメンヘラを雇いたくは無いですわね^^;
実情はどうなんでしょう。
法律も改正されるようですが、いい方向に向かうことを願いたい。
精神障害と福祉的就労。取り分け「発達障害者の就労について」は、
今月、自治体主催の講演を聞いてくる予定なので勉強してきます。
またそのとき記事にしますね。
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さて、就労やら経済的理由やら書きましたが、
せっかくなので「精神障害者保健福祉手帳」を持つことによるメリット、
特に経済的な支援について、まとめておきます。φ(..)
精神障害者手帳によるメリット
精神障害者手帳により受けられるサービスは
・地域や事業者によって行われるもの
・全国一律に受けられるもの
の2つに分けられます。
また、手帳は1~3級の3等級です。
障害の大きさによって等級が決められており
等級によってサービスを受けられるか否か、もしくはサービスの内容が異なることがあります。
地域・事業者により行われる主なサービス(東京都)
※東京都に住民票がある場合の例です
都営交通が無料で乗り放題
「精神障害者都営交通乗車証」というものを発行してもらえます。(要申請)
都営バス・都電・都営地下鉄・日暮里舎人ライナー全運行区間が無料になります。これは助かる。
磁気券、紙券のほかにPASMOタイプの乗車証もあります。バス等でタッチしても画面に「定期券」としか出ないため
障害者であることがばれずに済み、好評だということです。有効期間は2年間。
路線バスの運賃が半額に
手帳の提示で「都内を運行する一般路線バスの都内区間」に限り、運賃が半額になります。
詳しくは各バス会社のサイトをご覧ください。
例:東急バス
障害者の割引運賃について知りたい。|よくあるご質問|東急バス
都立公園、施設の入場料免除
浜離宮恩賜庭園、東京都現代美術館、駒沢オリンピック公園総合運動場などといった
都立公園・施設の入場料が無料になります。付添者も無料。
都立公園の場合、付設した有料駐車場も無料になります。
例:杉並区
携帯電話料金の割引
大手キャリア(docomo、au、Softbank)の基本使用料や、通話料が割引になります。
私はMVNO(格安SIM)を利用していますが、障害者割引をしているMVNO事業者は今のところないようです。
例:docomo「ハーティ割引」
映画が1000円で見れる
やったぜ。
付添人も1000円になったりするそうです。
例:TOHOシネマズ渋谷 付添人1人まで同料金
その他に
・都営住宅の優先入居・使用承継制度(全等級)及び特別減額(1~2級のみ)
・生活保護の障害者加算(1~2級のみ)
等もあります。
全国一律に行われている主なサービス
税金の控除
所得税・住民税・相続税の控除
(1級のみ)自動車税等の減軽
参考:
NHK受信料の減免(条件あり)
1級であるか、もしくは世帯構成員がすべて住民税非課税の場合。
生活福祉資金の貸付
NTT番号案内(104)の無料利用
「ふれあい案内」要事前申込み
・番号案内サービス|電話料金について|料金・お支払について|電話トップ|Web116.jp|NTT東日本
駐車禁止規制からの除外措置(1級のみ)
手帳のほかに自立支援医療の認定も必要。
・駐車禁止等除外標章(身体障害者等用)の申請手続き及び使用方法について 警視庁
等のサービスなどが提供されています。
まとめ
このようにたくさんの経済的な支援があります。
都営交通無料は助かりそうだなあ。
もし僕が手帳を取得するに値するのであれば、取得を考えてみたいですね。
今月下旬に支援センターに行くので、そのあたりも聞いてこよう。
ところで、ここで挙げた優遇サービスはあくまで一例です。
全国一律のもの以外は自治体や事業者によって異なりますので、
詳しくは関係各所のウェブサイト等をご覧くださいね。
以下、参考にしたページで、役立ちそうなリンクを貼っておきます。
・精神障害者保健福祉手帳|経済的な支援|治療や生活に役立つ情報|みんなのメンタルヘルス総合サイト
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