ADHDの僕と運転免許の話。
友達と合宿免許に行ったら、僕だけ延泊して独りぼっちになったお話です。
運転は向いていないようです。
何の気なしに本棚を漁っていたら、教習所の教習手帳が出てきた。うーんノスタルジック✨ pic.twitter.com/hsMQmrEKhe
— 凸凹人@ADHD (@dekobokojin) 2017年6月22日
というわけで、、
せっかくなので免許を取った時の思い出語りでもしてみます。
友人と新潟の自動車教習所へ
僕の地元の友人たちは、高校卒業後にすぐ免許を取る子も多かったですが
自分はうーんまだいっかー、と取らないまま高校卒業。上京しました。
大学も2年目・21歳の夏。そろそろ取っておいたほうがいいかな、と思い。
友人と相談して合宿免許に行くことにしました。
合宿免許だと全国津々浦々の教習所を選ぶことができます。
南のほうの教習所だとスキューバダイビングが体験出来たり、
スキー場が近くにあればスキーが出来たり、など
地域の特性を活かし、色々なイベントなどを売りにする教習所も沢山ある模様。
客集めに必死なんですなぁ。はい。
***
僕は特に希望が無かったため、安けりゃどこでもいいよ~と友達に丸投げ。笑
結果、新潟県の某教習所に行くことに決定しました。
新幹線で長野まで行き、そこからローカル線へ。
最寄り駅へ到着。
すげえ!何にもねえ!!!
僕も田舎出身のつもりでしたが、とんでもない。
自分の地元が都会に感じるくらいに何もない!!
更にびっくりしたのは駅のホームに堂々と灰皿が置いてあったこと。
駅の外ならともかく、構内ですよ?しかも仕切りもないし・・・
まあ、喫煙者の僕としてはうれしい限りですが、さすがにもう撤去されてるかもしれないなあ。
人里離れた山奥のペンション
教習所は、駅からすぐにあるわけではなく、バスで15分ほど。
国道沿いにありました。
合宿なので、もちろん宿泊施設に泊まるわけですが、これが結構山奥だった。
教習所から結構離れているので、バスに乗り遅れるわけにもいかず、否が応でも規則正しい健康的な生活を送れましたw
バランスのいい食事も出るからね。おいしかった!
あ、あと温泉も毎日入り放題でした。大満足。
ペンションのパパさん元気かなぁ・・・
散々な結果の技能講習
教習所って初日から実車に乗るんですね。知らなかった。。
教習は第一段階と第二段階に分かれています。
免許のお持ちの方はわかると思いますが、
第一段階=教習所内のコースで練習
第二段階=実際の公道で教習
こんな具合に。
免許を取りに来てこんなこと言うのもアレですが、以前から僕は正直運転は向いていないだろうなと思っていました。
運動はすこぶるダメ。動き回るようなアクションゲームもダメ。おまけに不注意で気が散りやすいときた!
その不安は残念ながら的中します。
第一段階の時点で延泊決定。
はい。やはり技能がテンでダメでしたw
教官からよく言われたのは、
「すぐ目の前を見るんじゃないんだよ。もっと先の、自分が進みたい方向を見るんだよ」
ということでした。
これがなかなか出来なかったんですね。だって怖いから遠くを見る余裕なんてないんだもん。
これができるようになるまで時間がかかりなかなか上達しませんでした。
S字クランクはもちろんのこと、コースからタイヤが脱輪するのはしょっちゅう。
不注意から左折時の巻き込み確認を忘れたり、ウインカーを出すタイミングを誤ったり、停止するところで停止しそびれたり、、、とミスのオンパレード。
なかなか合格のハンコが貰えず、一緒に来た友人がスラスラ進んでいく中、
第一段階の段階で延泊確定。。。
最後の2~3日間は友人はさっさと卒業して帰ってしまったため、独りで教習してました。トホホ・・・
まあ、追加料金は掛からないシステムだったのでそこは幸いでした。
ただ不思議なことに、講習では手こずることが多かったものの、いざ効果測定、仮免試験や卒検になると一発で合格できました。運が良かったんですね。たぶん。
フランクであったけぇ・・・教官たち
教習所のことを人に聞くと、だいたいの確率で
「あんなところ、もう二度と行きたくない!!」
と言う人が多い気がします。
ある友達は、通いで近所の教習所に行ったところ、あまりに教官の質が悪く、講習で何かミスをする度に人格否定のようなことまで言われ、行きたくないとぼやいていました。
私の母にも以前聞いたことがありましたが、やはり良い思い出はない様子。
その点、僕はだいぶ恵まれていたのかもしれない。
ただでさえ技能の出来が悪い僕ですが、教官もみな悪態をつくようなことは無く、とても優しく根気強く教えてくださいました。
何とか運転に慣れてきたころは、運転しながらず~っと雑談していました。教官の愚痴を聞いたこともありました(笑)
山道教習の時に趣味の自転車のことを聞いてくれた教官さん。元気かなあ。
教習以外でもトイレなどで会うと「おう!凸凹人!どうだい?うまくいってるかい?頑張れよ!!」などと声をかけてくれ、優しくフランクな方が多かった。
あったけえ。あったけえよ。
人の温かみに触れることのできる、アットホームな教習所でした。
ただでさえ下手なのにボロクソに言われてたらおそらく心が折れていたでしょう。
合宿だから逃げ出すわけにもいかないし。
ここを選んでくれた友人に感謝ですね。
まとめ
人にもよりますが、ADHDがあるからといって「免許が取れない」ということはありません。ぼくでも取れましたし。
ただ、ADHDの特性もあり、ケアレスミスや不注意の目立つ僕は少し苦労しました。当時はまだ自分がADHDと分かる前だったため、単に向いていないのかな・・・と思っていましたが、ADHDと分かり合点がいきました。
あ、これから免許を取る方は、教習所の評判を徹底的に調べたほうがいいですよ。
僕はたまたま運が良かったですが、酷いところは本当にひどいらしいです。
なお、私は
「教習所を出てから1度も車を運転しておりません」
何のために取ったのだ・・・。おあとがよろしいようで。